先日(とは言ってもだいぶ過ぎてしまいました汗)の学校祭ではたくさんの人に足を運んでいただき、ありがとうございました。
そこの展示に「AIの詩 vs 人間の詩」というものがありまして、前々から皆様にその投票結果をHPにて公表するとしていました。
タイミングはだいぶズレてしまいましたがようやく公表となります。
まずは結果発表の前に、ルールをおさらいしましょう。
・同じテーマ、同じタイトルで、部員とAIがそれぞれ詩を作る。
・作者を伏せた状態で掲示し、来場者にアンケートを取る。
集まったのは20票と、なんというか、まあまあ? かなって(どういうことだよ)
それはさておき、とりあえず作品とともに投票の割合を示してみます。。
| 部員 | AI |
|---|---|
| No.1 テーマ「蠍」タイトル「デスストーカー」 | |
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※作:輝夜魔仮
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焼けつく砂漠、風が呻く夜 星明かりの下、忍び寄る影 黒曜石の甲殻、研ぎ澄まされた毒針 デスストーカー、砂漠の死神 獲物を狙う、冷徹な眼差し 一歩、また一歩、静かに、しかし確実に 毒液が脈打ち、命を刈り取る準備 その尾は、死の宣告を告げる鎌 岩陰に潜み、時を待つ戦士 弱き者の悲鳴は、彼には届かない ただ、本能のままに、生を貪る 砂漠の食物連鎖、頂点に君臨する者 容赦ない一撃、貫かれる命 苦痛に歪む顔、しかし後悔はない デスストーカーは、ただ己の存在を全うする 生と死の境界線で、踊り続ける蠍 夜が明ける頃、影は消え去る 残されたのは、乾いた砂と、沈黙 デスストーカーは、また次の闇へと潜む 砂漠の掟を、体現する孤独な魂 |
| 66.7% | 33.3% |
| No.2 テーマ「聴く抗うつ薬」タイトル「聴覚からの矯正」 | |
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※作:照日晴太
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耳を澄ます、静寂の彼方 遠くで響く、微かな音の粒子 それは世界を解きほぐす、優しい旋律 張り詰めた心が、少しずつ緩んでいく ノイズの中から、確かに響く音がある それは秩序を取り戻す、正確なリズム 歪んだ感情の波を穏やかに均していく 聴覚が、心の傾きを静かに矯正する 雨の音、風のざわめき、鳥のさえずり 自然の調べは、時に抗うつ薬となる 人口の音も、時には心を癒す薬となる 選ばれた音が、内在する痛みを和らげる 鼓膜を震わせる、その振動は 脳の奥深くへと染み渡り 凝り固まった思考を、ゆっくりと解き放つ 聴覚による、静かな、しかし確かな矯正 目を閉じれば、音の世界が広がる 光も形も失われた、純粋な響き その中で、私は私を取り戻していく 聞くことが、生きる力へと変わる時 |
| 62.5% | 37.5% |
| No.3 テーマ「柔らかな光の救済」タイトル「すゝめ」 | |
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※作:てんあぬ。
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夜明けの空に、ちいさな点が舞う それは一羽のすずめ、震える声でさえずる まだ暗い街に、響く小さな歌声 凍える心に、そっと灯る微かな光 瓦礫の山に、ひとり佇む影 失われたものばかり数えて、うずくまる その肩に、ふわりと降り立つすずめ やわらかな羽が、そっと触れる絶望 「すすむんだ、すすむんだ」 そう、聞こえた気がした かすかな歌声が、心の奥底に染み渡る もう一度、顔を上げてみようか さえずりは続く、希望の調べ 凍てついた心を溶かし、光を呼び覚ます 小さな命が、大きな意味を運んでくる それは、私を救済する、かすかな祈り 空へ羽ばたく、すずめの姿 その軌跡をたどるように、歩き出す 一歩、また一歩、確かな足取りで すすむんだ、たとえ小さな一歩でも |
| 83.3% | 16.7% |
| No.4 テーマ「景色から抽象化」タイトル「雲の隙間」 | |
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※作:如月琴希
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アスファルトの熱が揺らめく午後 見上げれば、青が滲むキャンバス 白い絵の具を散らしたような景色が ゆっくりと、形を変えていく 一瞬の煌めき、抽象化された光 それは世界を切り裂く、鋭いナイフのよう 影が長く伸び、コントラストが際立つ 具体的な空が、一瞬にして概念へと昇華する 鳥のさえずりも、車の音も遠のき ただ、光と影のドラマが繰り広げられる 思考は止まり、感情は薄れていく 残るのは、純粋な視覚の情報だけ 形は意味を失い、色は感情を脱ぎ捨てる 雲の隙間は、無限の可能性を秘めた窓 そこから覗くのは、現実の断片か それとも、心の奥底に眠る、未だ見ぬ世界か やがて光は翳り、隙間は閉じていく 日常が戻り、景色はまた具象へと還る けれど、あの瞬間の抽象は 確かに心に刻まれた、新たな視点 |
| 66.7% | 33.3% |